【受講生Aさんの声】
府中かんきょう塾2024第5回環境学習講座「太平洋島嶼部におけるごみ問題改善」。講師はJICA青年海外協力隊でミクロネシア連邦チューク州環境保護局に派遣された八王子市職員の前川健一さんです。
ミクロネシアは日本の南、太平洋に位置する国で、4つの州600以上の島から構成されています。自給自足、捨てたものは自然に還っていた生活から一転、島外から持ち込まれる缶やプラスチック製品など自然に還らないごみが蓄積されるようになり、深刻なごみ問題が発生しました。
前川さんは分別回収やプラスチックゴミの海洋汚染についてなど啓発活動を行い、現地の人と協力し、少しずつごみ問題を改善しました。帰国後もチューク州に八王子市職員を派遣したり、チューク州職員が八王子市で研修したりするなど交流は続きました。
考え方や習慣がまったく違う中での活動はご苦労も多かったようでしたが、楽しそうな報告からミクロネシア愛が伝わってきました。そんな前川さんだからこそ現地の方も一緒に楽しく取り組むことができ、海岸に野積みされていたごみも減り、分別回収や清掃活動など明らかな変化を伴う環境改善につながったのだと思いました。
驚いたのは、チューク州の一部ではコンポスト(生ごみなどを利用して発酵・分解させ堆肥化する容器)が設置されていたこと。日本であまり定着していないにも関わらず設置されているのは、前川さんそして八王子市あってこそ。今後の展開が楽しみだと思いました。
【受講生Bさんの声】
今回の講演で、ゴミ処理施設などの無い地域での状況について知ることができました。これに対し2つの印象を持ちました。
一つ目は活動への賞賛です。太平洋の島々において、日本が活動を行っている事を知らなかったので、素晴らしい事をしているなと率直に思いました。現地のポイ捨て文化ではプラスチックゴミは溜まり、島がゴミだらけになるのは避けられないでしょう。これに対応し、ゴミ回収車を用意したりゴミ出しのシステムを指導したりと、問題解決に大きな一歩を開いたことは、大変誇りに思います。太平洋の美しい島をいつまでも奇麗な状態で残してもらいたいです。
もう一つは、現代社会への警鐘です。1つ目の感動の横で、この問題は予期できなかったのかと感じました。これは現代社会のプラスチックとの付合い方をどう考えているのか、と言えるかもしれません。プラスチックゴミ問題は世界中で起きています。原因は、プラスチックのメリットだけを考え、デメリットと向き合わなかったからではないでしょうか。得たメリットと迫っているデメリットを足すと、どれぐらいの利益が残るのでしょうか。分業化を進めてきた人類は、自分の手の届くところまでしか分からないかもしれません。今後新しいものを世の中に導入する際は、デメリットも考慮し長期的な視点で進めるべきかを、判断しなければならない時代が来ているのではと感じました。
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⇓募集記事⇓
府中かんきょう塾2024第5回では、JICA青年海外協力隊で活躍された前川健一様を講師にお迎えして講演いただきます。
日時:令和6年11月30日(土) 14:00~16:00(開場13:30)
会場:府中駅北第二庁舎3階会議室(府中市寿町1-5)
対象:市民、市内在勤・在学の方
費用:無料