府中かんきょう塾2025第3回では表題の講座を行いました。
今回の府中かんきょう塾では、元JICA海外協力隊員であり、現在も環境分野で活躍されている北俊宏氏を講師にお迎えし、「世界と日本のゴミ問題の現状や違い」についてご講演いただきました。
北氏の講演に先立ち、府中市環境保全活動センターサポーターの表氏よりJICA海外協力隊の概要について紹介がありました。講話では、協力隊の目的や活動の意義、派遣国の状況、そして現地での生活の難しさや安全管理の重要性についても触れられ、国際協力の現場を理解する導入として有意義な内容となりました。
北氏の講演では、スリランカでの協力隊活動を通じて得られた現地の廃棄物管理の実情や、環境教育の取り組みについて、写真やクイズを交えながら紹介されました。特に、発展途上国におけるごみの収集・処理体制の課題や、コンポストによる生ごみの堆肥化の実践例など、現場での経験に基づいた具体的な話が印象的でした。


また、日本のごみ処理の高度な仕組みや焼却処理のメリット・デメリット、OECDレポートを踏まえた国際比較など、データに基づいた分析もあり、日本がごみ処理に多くのお金(税金)を使っているという現状を知ることができました。
後半では、日本の環境教育の特徴や、家庭・学校・地域での取り組みがどのように子どもたちの意識形成につながっているかについても触れられ、持続可能な社会づくりに向けた教育の重要性が強調されました。
今回の講演を通じて、世界と日本のごみ問題を多角的に捉える視点を得るとともに、地域での環境活動の意義を再認識する機会となりました。

【受講生の声】
・日本が世界一、ゴミを燃やしているとは知りませんでした。堆肥化してゴミを減らすのが環境に良いと理解出来ました。
・ごみ問題が個人だけでなく地球全体に関わる大きな問題とても理解できました。
・今ある姿は、当たり前では無いことを気付かされました。